中国大陸の携帯電話の周波数帯域について

台湾に引き続き、中国大陸内での周波数について解説します。
中国大陸は世界の中でも特有な周波数を用いており、
日本国内で流通している携帯電話の周波数とは非常に相性が悪いです。


一般的に世界中で用いられるLTEはFDD-LTEというものを用いますが
中国ではTDD-LTE方式のLTE技術を用いています。
最近ではNTTドコモもTDD方式を導入しましたが、中国とは違う周波数です。

中国大陸内での携帯電話事業者は大手3社となっており、台湾より少ないですが
最大手の中国移動通信の加入者数は世界No.1となっております。
中国移動は香港でも事業を行ってますが、大陸内のみでも世界No.1です。

対応周波数は以下となります。2017年4月現在の情報となります。


TDD方式もそうなのですが中国国内では、未だに3Gのエリアも広く残っています。
ここで注意したいのが3Gのエリアです。結構難易度が高いです。



上記を見ると国内流通機ではなかなか難しいと言えます。

対応している携帯電話といえばiPhoneぐらいしか思いつきません。
Androidの機種の場合はほぼ「中国聯通」のみで考えたほうが良いと思います。
中国聯通での利用であれば2100MHzと1800MHzに対応している為、
NTTドコモやソフトバンク(Ymobile)のスマホと親和性があります。

短期滞在の場合は日本の事業者の海外ローミングを利用するのも一手です。

中国大陸内では「金盾」という中国政府によるネット検閲が行われており、
周波数の合う携帯電話を持ち込んで大陸現地のSIMを挿入しても
GoogleサービスやLINE、Facebookといった各種SNSの利用ができません。

この問題を解消するにはVPN等のアプリを使っての対応をするか、
大陸外のSIMからの海外ローミングであれば金盾による検閲を回避できるため、
事前に香港のSIMカードを購入するのも回避手段としては有効策となります。


0 件のコメント :

コメントを投稿

注目の投稿